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【コラム】中国現場体験記(66) チベット鉄道車内での食堂車予約

中国ビジネスレポート コラム
奥北 秀嗣

奥北 秀嗣

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2013年7月19日

チベット鉄道は、いよいよ青海省・西寧からチベット・ラサに向けて走り始めました。

1.食堂車の予約
チベット鉄道の旅は、22時に西寧の駅を出発し、翌日21時40分ラサ駅到着という予定でしたので、およそ丸一日、列車内で過ごすことになります。22時の出発後、車掌による切符と身分証明書(外国人の場合は、パスポート)の確認を受けます。車掌に切符を渡すと替わりにカードが渡されます。下車前にまた車掌がやって来て、再度切符とカードを交換するのです。これら、切符と身分証明書の確認が一通り終わると、消灯となります。

列車内での食事は、翌日の朝食、昼食、夕食の3回でした。夕食は車内販売の駅弁を食べることにして、朝食と昼食は食堂車に行ってみることにしました。食堂車は予約が必要でしたが、乗車前には予約ができず、乗車後に食堂車係員に直接、時間と人数を伝える形式でした。

食堂車係員(大阪のおばちゃんのような人):「朝食、昼食、夕食の何を予約?」
筆者:「朝食と昼食」
食堂車係員:「ああ、朝食ね」
筆者:「いや、朝食と昼食」
食堂車係員:「何人?」
筆者:「食堂車で食べるのは、3人」
食堂車係員:「じゃ、1テーブルだから、朝食が100人民元(約1,250円)、昼食が260人民元(約3,250円)」
筆者:「1テーブルでその値段?」
食堂車係員:「そう。お金は今」
筆者:「えっ!お金を持って来るのを忘れたから、取りに行って来る」
  
1テーブルは4人席でしたが、3人で利用する場合も、4人で利用する場合も、1テーブル分の値段が取られることになっていました。
友人に朝食と昼食の予約のことなどを説明しているうちに、この食堂車係員が隣の軟臥まで、予約伺いに来ていました。

食堂車係員:「ああ、あんた、ここにいたの!来ないからキャンセルしたわよ」
筆者:「えっ!予約するよ」

筆者は慌てて、係員のメモに氏名を記載してもらいました。よくよくそのメモを見てみると、朝食時間7:30、昼食時間11:40のところに、筆者の名前が書かれていました。

筆者:「しまった!7:30はゴルムド駅に到着する時間だ!その時間は、降車して、チベット鉄道の写真撮影をしたいから、予約時間を変えて!」
食堂車係員:「ああ!面倒くさいことを言う人だね!駄目!もうこの時間以外駄目!」

立ち去られてしまいました。大阪のおばちゃんのような雰囲気がなぜか憎めず、筆者たちも、予約時間はこれにて諦めることにしました。ゴルムド駅への停車時間は20分間であるため、早めに食堂車に行って、さっさと朝食を済ませ、すぐに外に飛び出して先頭車に行く。そして、新しい牽引車を写真撮影する、という作戦を立てたのでした。

以 上


※チベット鉄道の朝食

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