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【コラム】中国現場体験記(96) 中国で男女を問わず多い、独身者のルームシェア

中国ビジネスレポート コラム
奥北 秀嗣

奥北 秀嗣

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2016年5月20日

 中国では、地域を問わず多いのが、独身者(若者)同士のルームシェアです。多くの中国人が、男女を問わずルームシェアをしています。今回は、中国の独身者のルームシェアの実態について紹介します。

1.中国における雇用状態および給与水準~湖北省武漢市の例~

たとえば、街の化粧品販売店で勤務している女性の休暇は月2日間程度、デパートの場合は、月4日間程度というのが多いパターンです。中国国内企業で働く事務職や工員の方たちも、休暇は日本と比べて少ないのが通常です。国営企業や外資企業の場合は週休2日となっており、中国国家の定める社会保険が支払われ、給料日も守られるのが通常ですが、中国国内の民間企業の場合には、社会保険の納付や給料支払いも怪しくなってくるのが実態です。
武漢市で働く若手の女性の場合、給与は2,000元から3,000元(日本円で36,000円から54,000円相当)が一般的といえます。しかしながら、物価が安いかと言えばそういうことはありません。たとえば、湖北省武漢市の物価は非常に高く、この数年で3倍ほどに値上がりをしています。ケーキを例にすると、1個40元、日本円で700円ほどになります。日本で買ったほうが安い物も多くあります。海外のブランド品は、日本で購入する2~3倍もの価格となっています。

2.独身男女のルームシェア

このように物価が決して安くない中国では、少しでも安くマンション・アパートに住みたいということ、また一人暮らしは寂しいという理由により、独身男女の間でのルームシェアが多く見受けられます。
では、どういった形でルームシェアをしているのでしょうか?まず、入り口のドアはひとつです。4人で住んでいても、同じドアから4人が中に入ります。しかし、ここから分かれます。たとえば、3DKのような形になっている場合、それぞれの部屋は個室になります。キッチン、シャワー室兼用のトイレといった水周りは共同です。
若い女性の場合、一つの部屋に二人で住んでいるケースも多くあります。ダブルベッドに二人で寝ていたり、二段ベッドにしていたりです。
4人でルームシェアをしている場合、その4人の構成は、男女を問いません。3人の女性に1人の男性というケースもあれば、3人の男性に1人の女性ということもあります。この4人が友人や知り合いとは限りません。赤の他人という場合も多くあります。3DKをルームシェアする場合、3部屋のうち2部屋には一人ずつが入り、残りの一部屋に二人が入ります。
たとえば、4人のうち2人が男性、2人が女性の場合、男性は一人ずづ一部屋を使い、女性二人で一部屋に入るといった形です。友人同士でルームシェアをしている場合は、食事は交代で全員分を作るケースが多いようです。一方、友人関係にないルームシェアの場合には、外食をしたり、キッチンが空いているときに自分用の食事を調理したりするようです。

3.日本と違うルームシェア

日本では上述のようなルームシェアの形態は少ないと思われます。特に、見知らぬ男女が個室を使用するにしても、同じ屋根の下に住み、シャワーやトイレなどを共同使用するというケースは稀だと思われます。しかし、ここ中国では、こういったルームシェアを多く見受けます。インターネットなどでルームシェアをするルームメイトを募集しているケースも多くあります。中国では、学生の場合、寮に住むことが多いのですが、社会人になるとこういったルームシェアをしているケースが多くあるのです。

以 上

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