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中国(上海)におけるアルバイトについて

中国ビジネスレポート 労務・人材
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2013年10月2日

こんにちは、中国・上海駐在員の田中勇です。
本日は、中国(上海)におけるアルバイトについてお話します。

中国における学生のバイトは、企業にとって非常に使い勝手の良い労働資源です。社会保険料の負担がなく、いつでも解雇が可能で、経済補償金の支払い義務もないからです。また、学生のアルバイター側としても、就職前の社会経験を積むことができる場所として、メリットがあります。

上海におけるアルバイト賃金相場は15~30元/時間となっており、最低労働賃金は14元/時間です。相場の差は職種や業務内容によります。

賃金が少ない場合や業務内容に興味を持ってもらわないと、採用がなかなか決まらないことがあるので、注意が必要です。例えば、ホールスタッフ等の業務は人気があるため、賃金が低くても比較的応募が多い傾向にあります。

一方、営業職は人気が低いため、時給を高く設定しないと人が集まらないことがあります。また、有名大学(復旦大学、上海交通大学等)の学生の採用は、中小企業にとっては現実的に厳しいといえます。国営企業や外資系大手による青田買いが行われているためです。賃金も比較的高いのが特徴です。

このように、採用活動をスムーズに進める対策としては、自社をなるべく大きく見せること、中国人に興味を持ってもらえるようなビジョンを掲げること、社員登用を前提としたアルバイト採用であることを伝える等が挙げられます。

以上

東京コンサルティンググループ
上海有限公司 田中 勇

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