9月4－5日、各紙は楼継偉財政部長が最近の財政問題の主要論点について述べたインタビュー記事を掲載した。本稿では、新華網北京電2013年9月4日と人民日報2013年9月5日記事をもとに彼の発言を再現することとする。

１． 今後の財政政策の方向は？
1－7月期、全国公共財政収入の伸び率は反落し、中央財政収入は前年同期比2.6％増となり、予算目標7％を4.4ポイント下回った。鈍化の原因は主として、経済成長の鈍化、営業税を増値税へ改めるテスト地域・業種の一層の拡大、小型・零細企業に係る所得税優遇政策の実施、増値税・営業税の課税最低限の引上げなどの構造的減税政策の実施、一般貿易輸入の伸び率の低さ、及びいくらかの特殊要因[1]の影響を受けたものである。経済が徐々に回復し、貿易情勢が好転するにつれて、今年残り数ヵ月の中央財政収入の伸びは徐々に高まるものと予想される。
今後、財政部門は引き続き中央の政策決定・手配に基づき、財政・租税政策の手段を総合的に運用して、安定成長・構造調整・民生優遇という重点分野・カギとなる部分において更に大きな役割を発揮する。