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経済情勢座談会

中国ビジネスレポート マクロ経済
田中 修

田中 修

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2014年7月25日

記事概要

李克強総理は7月14日、経済情勢座談会を開催し、一部中央企業・地方国有企業・民営企業の責任者から見方・建議を聴取した。会議にはほかに、張高麗・劉延東・汪洋・馬凱各副総理、楊晶・王勇各国務委員が出席した。本稿では、会議の模様を紹介する。【1,645字】

はじめに
李克強総理は7月14日、経済情勢座談会を開催し、一部中央企業・地方国有企業・民営企業の責任者から見方・建議を聴取した。会議にはほかに、張高麗・劉延東・汪洋・馬凱各副総理、楊晶・王勇各国務委員が出席した。本稿では、会議の模様を紹介する(新華網北京電2014年7月14日)。

1.参加企業
中国通用技術集団、中建総公司、交通銀行、格力集団、東方希望集団、捜狐公司等の責任者が出席し、現在の経済情勢に対する見方と企業が直面する難題について語った。

2.李克強総理の発言
企業の報告を聞くところでは、最近の経営状況と発展環境はある程度改善され、いくらか積極的変化が出現している 。
今年に入り、わが国経済が重い荷物を背負って前進し、困難に向かって進み、情勢が錯綜し複雑で、下振れ圧力がかなり大きい情況下、広範な企業を含む各方面が党中央・国務院の政策決定・手配に基づき、奮闘努力を経て、経済運営は合理的区間を維持し、市場の予想は好転し、改革の深化・構造調整・民生改善は新たな進展をみている。このことは、中国経済の巨大な強靭性・成長の潜在力・挽回の余地を示すものである。
我々は、経済が中高速成長と持続的で健全な発展を実現できるという自信に溢れている。

いくつかの企業は発言の中で、現在生産経営になお少なからぬ困難があると述べていた。企業は経済の基本細胞であり、市場の主体である。企業が勃興すれば、経済も勃興する。企業の発展のための良好な環境を作り上げることは、政府の担うべき責務である。
引き続き行政の簡素化・権限の開放という先手を打ち、企業のために規制を緩和しなければならない。各レベルの政府はオープンで透明な権限リスト制度をできるだけ速やかに打ち出して実施し、権限の開放と管理を結びつけることを堅持し、不必要な審査・許認可を確実に取り消さなければならない。偽物・粗悪品の製造・販売、知的財産権の侵犯等の法規に違反した行為を厳重に取り締まり、公平・公正な監督管理・法執行を推進し、市場主体に敢えて真実の話をさせなければならない。
実体経済を支援する各政策を整備し、多くの措置を併せて実施し、具体的な状況に応じて救済措置を採用し、資金調達・取引コストを有効に引き下げ、企業とりわけ小型・零細企業の負担を軽減する。比較的十分な競争を促進し、公平な競争を保護する。
民間資本に対しさらに多く参入の大きな門戸を開くことにより、企業により多くの投資選択・より大きな発展の舞台を与え、13億の勤勉で知恵のある中國人の創造力を十分に前進させる。

経済の持続的で安定した成長を実現し、ミドル・ハイエンドのレベルに向けて邁進するには、つまるところ企業への依拠に帰結する。現在経済は平穏に運営されているが、なお多くのリスク・試練に直面しており、下振れ圧力と困難は一定の期間持続的に存在するので、認識をはっきりさせ対応を準備しなければならない。

世界経済が込み入って複雑であり、グローバルな競争が日増しに激烈化する局面に対して、企業はてをこまねいて待ち成り行きを見ていてはならない。チャンスをしっかり掴み取り、敢えて突き進み敢えて試し、主動的に転換しなければならない。
現在、一部の企業は成長が逆境にあるが、これは早急に改革を促進し、構造を調整し、転換・グレードアップを推進することこそが困難を脱する根本的な出口であることを十分物語っている。
各種企業は、改革・イノベーションに力を入れ、ニューテクノロジーを運用し、新産業を発展させ、新業態を育成しなければならない。市場に突き進むに際しては、価格競争のみに依拠してはならず、質に依拠して勝利を得なければならない。市場で格闘するに際しては、筋骨を強靭にし、競争能力を高めなければならない。伝統的な発展方式の「重包囲」から飛び出し、質・効率の高い「新生」を実現し、安定成長・改革促進・構造調整・民生優遇において新たに貢献しなければならない。

(7月16日記 1,645字)

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