はじめに

7月26－27日、省部レベル主要指導幹部「習近平総書記の重要講話精神を学習し、第20回党大会を迎える」特別課題検討班が開催され、習近平総書記が開班式で重要講話を行った。このほか、李克強総理が開班式で指示を行い、王滬寧党中央書記処書記が総括講話を行った。

　この検討班には、政治局委員、全人代常務委員会党員副委員長、国務委員、最高人民法院院長、最高人民検察院院長、全国政協党員副主席、中央軍事委員会委員、各省・区・市、中央・国家機関関係部門、関係人民団体の責任者、軍の主要責任者が参加し、7人の政治局常務委員、王岐山国家副主席、民主諸党派中央・全国工商聯の責任者が開班式に出席した。

　秋の第20回党大会を控え、習近平総書記の党の核心としての地位の再強化を狙ったものであり、この重要講話が第20回党大会報告の重要な内容を構成するものと思われる[1]。

本稿では、習近平総書記の重要講話、李克強総理の講話、王滬寧書記の総括講話の概要を紹介する。なお、重要なフレーズはゴシックで示している。各見出しは李克強総理の指示の整理を参考にして付した。