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預金保険制度原案

中国ビジネスレポート マクロ経済
田中 修

田中 修

有料

2014年12月10日

記事概要

11月30日、人民銀行と国務院法制弁公室は「預金保険条例(意見徴求稿)」を公表した。意見徴求の期間は30日である。同時に人民銀行は、「『預金保険条例(意見徴求稿)』に関する説明」と「預金保険に関する知識専門家問答」を併せて公表している。本稿では、この「説明」と「問答」の概要につき、紹介する。【6,086字】

はじめに

11月30日17時半、人民銀行と国務院法制弁公室は「預金保険条例(意見徴求稿)」を公表した。意見徴求の期間は30日である。同時に人民銀行は、「『預金保険条例(意見徴求稿)』に関する説明」と「預金保険に関する知識専門家問答」を併せて公表している。本稿では、この「説明」と「問答」の概要につき、紹介する。

1.「預金保険条例(意見徴求稿)」に関する説明

(1)預金保険条例制定の必要性
預金保険制度は、預金者の利益を保護する重要な制度的手配であり、金融セーフティネットの基本構成要素である。市場経済の条件下、預金を吸収する銀行等金融機関(以下「預金銀行」)は自主的に経営し、自ら利益・損失を負担する。預金者の合法権益を保護するため、同時に市場メカニズムを通じて預金銀行の経営行為に対する監督を強化し、タイムリーに金融リスクを防止・解消して、金融の安定を擁護するため、多くの国家・地域は前後して預金保険制度を確立した。

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