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ボアオフォーラムにおける周小川人民銀行行長発言

中国ビジネスレポート マクロ経済
田中 修

田中 修

有料

2015年4月29日

記事概要

ボアオフォーラムで3月29日、周小川人民銀行行長が行った発言が話題となっており、人民銀行は正確な発言内容を4月2日にホームページに公開した。金融政策・金融改革についての周行長の考え方がよく反映されており、本稿では発言の概要を紹介する。【4,219字】

はじめに
ボアオフォーラムで3月29日、周小川人民銀行行長が行った発言が話題となっており、人民銀行は正確な発言内容を4月2日にホームページに公開した。金融政策・金融改革についての周行長の考え方がよく反映されており、本稿では発言の概要を紹介する。

1.非伝統的金融政策
まず、非伝統的金融政策という概念を私がどう理解しているかについて述べた後、現在の中国の金融政策を紹介する。
今回の国際金融危機の期間、米国・日本・ユーロ圏が非伝統的金融政策を開始した際、金融政策が直面する情況に変化が発生した。
①インフレ率が低くなり、甚だしきは小幅なデフレが出現した。
②経済の金融危機からの回復が困難であった。
非伝統的金融政策は、一般には以下のような典型的現象をいう。
①金利をゼロに接近させ、さらにはマイナス化する。このため非伝統的な量的緩和措置を採用し、流動性を注入する。当然、実践においては、量的緩和には多様な方式がある。
②量的緩和措置の実行だけでは不十分なときは、さらに市場参加者の期待を長期に安定させなければならず、政策が1-2年持続する。
このため、中央銀行は先を展望したガイドラインを示し、市場の期待を誘導する。しかし、展望的ガイドラインも困難に遭遇し、甚だしきは困惑するような局面が出現する。人々は、ときには中央銀行が本当に将来1-2年の経済動向を予測できるのか、疑念をもつこともある。
これが、非伝統的な金融政策という概念に対する私の理解である。

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