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ログイン2003年12月18日
<各業界事情> 第8部新卒者の就職活動と採用に係わる諸問題 (アジア・マーケット・レビュー 2003年12月1日号掲載記事) 第6部と第7部では中国における大学新卒者の就職状況について説明し、大学新卒者をめぐる就業清勢および専門別就職率の変化、特徴を明らかにした。そこで第8部では、新卒者の就職活動と企業採用のスケジュールを中心に説明し、新卒者の採用において、日系企業がどのような問題に直面し、またこれらの問題をどのように解決すればよいかを考えてみたい。 新卒者の就職活動と採用スケジュール 大学新卒者を採用するにあたっては、まず中国における大学生就職活動の開始時期と採用スケジュールについて理解しておく必要があろう。4月1日に始まる日本の新学期と違って、中国の新学期が始まるのは毎年の9月1日である。したがって、大学4年生の就職活動は通常、新学期が始まる9月ごろからである。 ■表1大学4年生就職活動のスケジュール 出所:パソナ上海『2002年人事、採用ハンドブック』を参考に作成 表1は、大学4年生の就職活動と採用スケジュールを描いたものである。これをみて分るように、大学生の就職活動は実質的には4年生の9月から始まる。9月頃に卒業生は就職情報を収集し、履歴書を作成する。企業側の求人活動と大学側の行う就職教育もこの時期に始まるのである。大学側は卒業生を対象に就職教育を行い、企業側は10月から求人活動を準傭し、大学または人事部門が実施する就職説明会およぴ就職登録会に参加する。 毎年の9月から始まる就職活動も次年度の3月ころに終盤を迎えた。企業側は採用内定者に内定通知を出し、学生との間に就職協議書(中国語「就業協議書」という)を締結したからである。4月以降、大学側は内定通知をもらい、就職協議書を締結した学生の状況をまとめて、中国教育部高校学生司就業処に報告する。高校学生司就業処は各大学からの就職報告をべ一スに統計資料を作成し、6月1日に本年度大学卒業生の初次就職率を公表する。したがって、6月1日に公表された初次就職者には5月末現在、内定通知をもらっていない新卒者と本年度に就職を希望しない者が含まれていない。6月以降就職を決めた新卒者について、高校学生局は10月末に第2次新卒者の就職状況を公表することになる。 他方、教育部が公表する新卒者の就職状況に以下のように7形態の就職者が含まれる。 ユーザー登録がお済みの方ユーザー登録がお済みでない方有料記事閲覧および中国重要規定データベースのご利用は、ユーザー登録後にお手続きいただけます。 最近のレポート
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