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CAAT(コンピュータ利用監査技法)を使い始めて (第8回)

川島 肇

川島 肇

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2019年3月8日

今回も前半は引き続き、年齢表の話しを続けて行きます。売掛金の年齢表(Aging List)では、ERPソフトパッケージから自動的に作表する事が可能で、出荷日あるいは決済日をキーとして集計されます。更に、監査ソフトでは下記のようにグラフ化する事で回収状況の
トレンドを可視化し、売掛金回収を改善する指標として利用されることになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

売掛金は、回収不能の事態に備えて貸倒引当金を計上する事になりますが、この貸倒引当金の計上が正しくされているかの検証を、監査ソフトに自動計算させることができます。

例えば、全ての取引に対して引当金の引当方針を下記のように設定した場合、条件とその値の計算式を所定のフィールドへ設定する (経過日数の条件を段階ごとに設定し、各売掛金残高に適用する引当率を掛ける) 事で個々の引当金が自動計算され、それを合計する事で貸倒引当金の検証が可能となります。

<引当方針>

<データへ新しい列を追加>
・”計算日ーインボイス日付=経過日数”という列を予め設定
・引当金 (デフォルト値0.00)という列を下記の条件で設定

以上ここまでは、第一回目から監査ソフトのグラフ機能をCAATの「見えるか」という側面から解説してきましたが、ここからはCAATを利用した「分析方法」と「その自動化」というテーマに移って行きます。

いままでご紹介監査ソフト「ACL」には、作業を自動化するために複数の ACL コマンドが連続して実行できるスクリプトという機能があります。(同様に、CAATに対応したデータ分析ソフトウエアー「IDEA」でも、監査手続きをスクリプト化する事が可能。)
スクリプトを利用するという事のメリットは、以下のような点が挙げられます。一連に繰り返し行うタスクやルーチンを定期的に実行する場合、これらのタスクやルーチンを手動でその都度に実行する必要がなくなり、一連のプロセスを自動化する事が可能となります。その結果、スクリプトの利用で複雑なデータ分析ルーチンにおける人的エラーを回避する事ができ、作業の正確性も担保されます。そして、他のユーザーとスクリプトによって作業手順を共有する事が容易になります。更に、監査証跡として監査レビューのための優れたドキュメントソースにもなり得ます。

スクリプトのサンプル
※スクリプト内のコマンドやパラメータの内容を正確に理解していなくても、作業を記録したログをコピー&貼り付けしてスクリプトは作成できる。(青色文字がコマンド)
※ 緑色文字の”COMMENT”から“END”までの全ての行のコメント又は空白行はスクリプトの実行が掛からない領域。ここでは、スクリプトの内容を定義し、スクリプトのユーザーに理解し易いような情報を記述する。

実際にスクリプトで自動化できるものは、以下のようなプロセスになります。

・データのインポート
Excelやその他様々な書式をインポートする。
・データの準備
「テーブルの結合」や「関連付け」などのコマンドを実施する前に、フィールドを標準化し、先頭または末尾のスペースを値から削除し、不要な文字を削除する。フィールドの
データ型を変換し、スクリプトの分析が正しく行えるようにデータを準備する。
・データの分析
データ分析コマンドと関数を使用して、分析目的を達成させる。

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