はじめに
1－3月期の成長率は一段と減速したが、これを受け、様々な会議が開催されている。本稿では、そのうち4月14日に開催された経済情勢座談会における李克強総理の発言と、4月30日に開催された党中央政治局会議の概要を紹介する。

１．経済情勢専門家・企業責任者との座談会（4月14日）
（１）出席者
①専門家：李楊、胡鞍鋼、海聞、汪涛、呉暁波
②企業：中興、ハイアール、新松ロボット、網易公司の責任者
③政府側：李克強総理、張高麗副総理、劉延東副総理、汪洋副総理、馬凱副総理、楊晶国務委員、王勇国務委員

（２）李克強総理の発言
グローバル経済の深い調整とわが国の発展が新常態に入った大背景の下、中国経済は鍛え磨かれながら前進しており、成長率等の主要指標は合理的区間にあり、雇用は基本的に安定し、所得は同歩調で増加し、GDP単位当たりエネルギー消費は低下している。