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党中央政治局会議と金融緩和

中国ビジネスレポート 政治・政策
田中 修

田中 修

有料

2024年10月22日

はじめに

習近平総書記は9月26日、党中央政治局会議を開催し、7月末に引き続き当面の経済情勢を分析・検討し、今後の経済政策を手配した。7-9月期のGDP成長率の発表を待たずに経済政策が検討されることは異例である。

またこれに先立ち、人民銀行の潘功勝行長は9月24日、今後の金融政策について記者会見を実施し[1]、27日に預金準備率と政策金利の引下げ、29日には不動産関連の金融緩和策のパッケージを実施した。

国慶節直前にこのような慌ただしい金融緩和の動きが出たことは、経済の動向が容易ならぬ状況にあることを示すものであろう。本稿では、政治局会議の概要と金融関連の一連の動きを紹介する。なお、重要なフレーズはゴシックで示している。

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