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上海市でのフリーターとニートの増加

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2008年10月16日

記事概要

新卒大学生の就職難、さらに失業者の増加が、上海の若者に少なからず影響を及ぼしている。上海の街を見ていても、意外と日中に街をブラブラしている若者に出くわす。その背景にある、上海でのフリーターとニートの増加が最近注目されはじめてきた。

新卒大学生の就職難、さらに失業者の増加が、上海の若者に少なからず影響を及ぼしている。上海の街を見ていても、意外と日中に街をブラブラしている若者に出くわす。その背景にある、上海でのフリーターとニートの増加が最近注目されはじめてきた。

 

 20089月に上海市総工会が発表した『上海職工労働職業様態分析と趨勢の研究』によると、上海市の労働状況がここ5年間で大きく変化し始めているという。全体的な傾向としては、就業人口の増加と、転職の活発化、また自分の職業に対しての満足度は高まっているというが、自分から進んで転職したり職の流動化が進んでいる。。

 

 上海市の統計では、2003年の失業率は49%だったが、2007年には43%に下落した。一方で、上海市で働く労働者人口は、毎年2337万人の増加となっており、労働市場全体の裾野は広がり始めている。このうち、サービス業など第三次産業の就業する労働者が増えており、2007年はその割合が564%に達した。いまや、民間企業に就職する人は、国営企業と比較すると圧倒的に多く、3年連続首位に達している。

 

 さらに、これまで国営企業に多かった労働者が、民間企業に移り始めているという。その割合は、2007年末で697%に達しており、国有企業に対する労働者の位置づけが変化し始めている。同時に、技術力や知識を必要とする職種が増え始めており、上海市全体の産業構造がより高度化していることが分かる。

 

 ここで注目したいのは、フリーターが増加しているという点だ。その数は、2002年初めは2686万人であったが、2007年には5649万人となり、上海市就業者数の62%に達した。たった5年間で、その数は倍増していることになる。

 

 しかし、産業構造の高度化が、今度は若年層の失業者を増やしており、今や上海で深刻な問題ともなりつつある。特に、給与が低すぎるなど、個人的な理由で自分から進んで失業する若者が増えており、これが35歳以下世代の失業者を増やしている。上海市統計局のデータでも、35歳以下の青少年の失業率は385%に達しており、これは45歳以上の失業率に匹敵する。また、彼らの学歴も決して低いわけではなく、35歳以下世代の失業者の261%が短大卒以上となっている。しかし、彼らの期待する給与は平均で月1919元と決して低いものではない。

 

 即戦力を求める傾向にある上海市の労働市場では、就職時に仕事の経験を求めることが多い。一般に、求人全体の389%で2年以上の職歴が必要であるため、新卒の就職活動がますます難しくなっている。さらに、求められる労働力と実際のスキルとが一致せず、労働力の過剰と不足状態が両極端になっている。労働と社会保障局がまとめた2007年度の労働力市場の分析報告でも、就職難と言いながらも営業・販売の不足が、上海市で13万人に達しており、同様なことがガードマンや財務、外食産業などの業種にも生じている。労働力と職場のマッチング適合率も、73%程度にとどまっており、27%で不一致が生じている。これは、実質的には労働力の流出に他ならない。

 

 ニートの増加は、社会不安の要因になることは先進各国の例を見ても明らかだ。上海市では、いま地域ぐるみでこれら問題を解決しようと取り組んでいる。(200810月記・1,338字)

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