天津・福建省・広東省で新たな自由貿易試験区が許可され、また、上海の試験区の範囲も非保税区域を含む地域に拡大された事により、各地域（4ヶ所の自由貿易試験区）が、それぞれ約120平方km程度の面積となり、以前に比較して規模が大きく拡大されました。
自由貿易試験区設置後、「試験区を活用すると、どの様なメリットがあるのか」という質問を頂く事が多いのですが、既に実施されているのは「外資企業関連制度（許認可制度・登記制度）の緩和、税関措置の利便化の推進、金融規制緩和」等です。ただ、「試験区」という名が示す通り、この地域で実施された規制緩和措置の多くは、一定期間を経て、適用地域が全国に拡大されています。
また、2014年12月21日に、国務院より「上海自由貿易試験区の複製可能改革試行経験の普及に関する通知（告発[2014]65号）」が公布され、同区域で実施された規制緩和措置のうち、全国展開可能な内容を限定して、一定期間内に全国適用する事を決定しています。