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ログイン2013年5月21日
皆さんこんにちは。ベトナム駐在員の嶋です。
今回はベトナムにおけるアンダーテーブル(日本でいう賄賂に近いもの)との付き合い方についてお話しいたします。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ベトナムでビジネスをする上でアンダーテーブルは避けて通れない大きな課題の一つとなります。特に税金に関するもの、ライセンスなど許可の取得に関するものなどは常にアンダーテーブルの問題が関わってきます。
ベトナムでビジネスをする上で、これらアンダーテーブルを支払うべきかそうでないかということですが、結論としては、支払わない限り手続が大幅に遅れる、もしくは手続自体が却下されるケースが多いです。
ベトナムでは、法律と実態が異なることが多く、グレーな部分が非常に多く存在します。また、このグレーな部分に関しては、アンダーテーブルが欠かせないことが一般的です。実際のケースとして、本来半年で終わる手続に2年要することや、また許可自体が取得できないということが頻繁に起きています。
しかし、日系企業はコンプライアンス上、当然領収証の出ないアンダーテーブルを支払うことはできません。しかし、支払わないと手続が進まないということでは困ります。
そこでこの2点を解決する方法として、弁護士事務所などの専門家集団を使うのが有効かと思います。彼らは、アンダーテーブルを誰にいくら払えばいいかということを熟知しており、リーズナブルに交渉をまとめてきます。そして、アンダーテーブルを含んだ額を、彼らの手数料として請求してくるので、領収証の問題も解決できます。
ベトナムで長くビジネスをしている限り、アンダーテーブルを当局から直接請求される場面も出てくると思います。彼らも最初は言い値で言ってきますので、どうしても支払わなければならない場面に遭遇した場合は、極力出し渋ることをお勧めします。彼らもゼロよりは少しでも収入があった方がいいので、妥協点を見出すことができます。また、簡単に支払ってしまうと、簡単に支払う会社と思われてしまい、今後も狙われてしまう可能性があります。
公務員の給与が最低賃金(都市部で117ドル)に近いベトナムにおいて、彼らも生活のためということもあり、なかなか解決できない難しい問題であります。ベトナムでビジネスをする上で、アンダーテーブルにどう対処するかも一つの重要な要素になってきます。
Tokyo Consulting Co.,Ltd (Vietnam)
ベトナム駐在員 嶋 航
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