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中国不動産 北京のランドマーク建国門エリア

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2003年7月23日

2003/08/01 Walker China 8月号 38ページ PDF

中国不動産
北京のランドマーク建国門エリア

先月号より連載をスタートしました本コーナーでは、中国三大都市「北京」「上海」「広州」のオフィス事情を解説しております。各都市主要オフィスエリアの紹介および筆者の観点、今後の展望等を盛り込みながら展開していきたいと思います。前回の上海「陸家嘴」区に引き続き、今回は北京随一のビジネス街「建国門外大街」です。

北京市のCBDの中心地域に位置する北京財富中心は、香港デベロッパー「香江国際発展有限公司」の開発物件。全体の敷地面積が九二一ヘクタール、総延べ床面積約七三万平方メートルのこの巨大プロジェクトは、オフィス二棟(一五〇/二六〇メートル)、五つ星ホテル(インターコンチネンタル)、及び高級マンション二棟(一二〇/二〇〇メートル)、敷地面積七五五〇平方メートルの公園で構成される。

最近話題の六本木ヒルズの規模が七二万平方メートルであることから、その規模が想像できるであろう。開発は三期に分けて行われ、全部が完成するのは六年先となる。当然ながら、最先端の技術と設備が登用される予定となっており、同エリアの新たなランドマークとなるであろう。

注目物件
Beijing Fortune Plaza
北京財富中心
総延べ床面積:728,000m2
オフィス部分:281,000m2
高級住宅部分:162,000m2(400戸)
ホテル部分:66,3000m2(620室)
商業施設部分:55,000m2
第一期(2005年3月完成予定)
高級住宅1棟(120m)
オフィス1棟(150m)
商業施設第二期(2006年完成予定)
五星ホテル
高級住宅1棟(200m)
第三期(2007年完成予定)
オフィス1棟(200m)

北京のメイン道路「長安街」の延長線にある建国門大街には、長富宮中心(ニューオータニ経営のホテル、オフィス、マンション)、外交官公寓、国際大厦、賽特(元ヤオハン)、友誼商店、秀水市場(外国人観光客や地元の買い物客で賑わうアパレル中心の露天マーケット)、貴友商場、建国飯店(北京で最初の外資系ホテル)、京倫飯店(日航ホテル)、国際貿易中心など北京の主要建築物が連なる。商用客も観光客も一度は訪れる北京のランドマーク的エリアといえる。

同エリアは北京で一番最初に形成されたオフィス街。オフィスビルという概念が無かった一九八〇年代中ごろまで、外資系企業はホテルの客室を改造し、オフィス代わりに長期賃貸していた。また、中国企業は、今でも街中で見られるような、政府機関の入っている五、六階建ての古い建物に入居するものがほとんどだった(外資企業の同タイプビルへの入居は禁止されていた)。

一九八五年頃ようやくCITIC(中国国際信託投資公司)が開発した北京国際大廈が落成し、我先にと外資企業が押し寄せ、あっという間に満室となった。

その後八七年に賽特大廈、賽特広場、八九年に国貿が完成した。しかし当時のオフィスビル供給量では外資企業の需要をまかないきれず、ホテルに滞在せざるを得ない企業も多かった。その頃に落成した国貿はシャングリラ・グループの開発した大型総合プロジェクトで、オフィスビル、サービスアパート、二つのホテル、コンベンションセンター、ショッピングモールを備えた物件として大いに注目された。このビルは今でも北京を代表するオフィスビルであり、同時にオフィス賃貸料のプライスリーダーでもある。

この国貿を中心としたエリアは北京市のCBD(Central Business District)に指定されており、今後四、五年で大きく様変わりする。東は東大橋から西の西大望路まで、北は朝外大街から南は通恵河に至るまでの、およそ三・九九平方キロのCBDエリアはその五〇%以上が軽工業エリアとして使用され商務センターとしてのインフラ基盤はほぼ整っている。現存の工場を郊外に移動させ、より多くのオフィス、ホテル、高級マンション、ショッピングセンターなどを建築する予定だ。現在の方案では建築面積は一〇〇〇万平方メートル以内、全体の約五〇%がオフィスビル、二五%が高級住宅、残りの二五%が商業、サービス、文化、娯楽施設となる。現在とは全く違ったスカイラインが形成されるのが待ち遠しい。

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