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外貨建て外債の元転後の人民元資金の使途及びポイント解説

中国ビジネスレポート 法務
金杜法律事務所

金杜法律事務所

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2018年11月29日

はじめに

かつて、中国の外債審査認可、外債の元転後の人民元資金の使途などについては法令上厳しく制限されており、柔軟性が欠けるとの批判も多かった。2016年6月15日に「資本項目人民元転管理政策の改革と規範化に関する国家外貨管理局の通知」(匯発[2016]16号、以下「16号通知」という)(※1)が公布、施行され、同規定によりかかる規制が緩和されたことにより、中国企業による外債利用の利便性は向上したといえるが、外債の元転後の人民元資金の使途などについて、法令上、不明な点がまだ多く残されており、各管理部門や銀行などによって異なった理解や運用がなされ、企業が実際に利用する際にしばしば混乱が生じていた。

本稿では、16号通知の規定及び過去2年間における実務運用を踏まえ、企業の外貨建て外債の元転後の人民元資金の使途を中心に、コンプライアンス上のポイントについて解説したい。

外貨建て外債の元転後の人民元資金使途の類型及び実行可能性は、概して下表のとおり整理できる。

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