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中国内製造業での工場廃棄物管理~危険廃棄物では特に厳格管理が必要~(前編)

中国ビジネスレポート 各業界事情
大野木昇司

大野木昇司

有料

2015年8月18日

2015年10月8日(木) 東京・渋谷開催 株式会社チェイス・チャイナ主催 環境規制セミナー

『激変する中国環境規制の現状と製造業の対応~環境保護法と54付随措置及びCO2/省エネ規制~』

seminar

はじめに

ここ1年ほど、江蘇省や遼寧省の日系企業担当者から、「これまで危険廃棄物の処理を委託していた事業者が営業停止処分を受けた。新しい委託先を探さなければならず、困っている」や「危険廃棄物処理料金が値上がりした」という情報が寄せられるようになった。

製造企業(工場)から出される廃棄物には、一般工業固形廃棄物と危険廃棄物がある。危険廃棄物とは、腐食性、毒性、燃焼性、感染性などを持つ廃棄物のことで、具体的には国家危険廃棄物リストで定められた49カテゴリーの廃棄物(液体も含む)を指すが、これ以外にも危険廃棄物を判定する鑑別基準も定められている。ここで問題になるのは、管理が厳格で処理事業者が限定されている危険廃棄物であるため危険廃棄物処理に重点を置いてまとめる。

図1.中国の固形廃棄物分類

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