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【News Watch!】不況下に強い中国のファーストフード

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2009年1月5日

記事概要

 金融危機の影響で、中国の外食産業も少なからず打撃を受けている。特に、今まで絶好調だった高級レストランは2008年10月頃を境に軒並み売り上げを落としている中、ファーストフード店は売り上げを伸ばしており、店舗数拡大に動き出す店も少なくない。その中でも中華料理系のファーストフードが好調だ。

金融危機の影響で、中国の外食産業も少なからず打撃を受けている。特に、今まで絶好調だった高級レストランは200810月頃を境に軒並み売り上げを落としている中、ファーストフード店は売り上げを伸ばしており、店舗数拡大に動き出す店も少なくない。その中でも中華料理系のファーストフードが好調だ。

 

 中華系ファーストフードの代表とも言われている「真功夫」。2008年の売り上げは前年比50%と驚異的な売り上げを伸ばしており、2009年の新規店舗数も2008年と比較して4050%の増加を見越している。KFCと熾烈な競争を巻き起こしているマクドナルドも、200811月に中国での1000店舗を達成し、2009年には中国国内で175店舗をOPENさせる計画だ。これにより、新たに1万人の雇用を創出し、1200人の店舗マネージャーが誕生するチャンスが出てくるという。高級レストランが2割~3割の売り上げ減となり、経営に苦しんでいる中、中国でのファーストフードは好調と言えるだろう。

 

 「真功夫」は、ご飯系の中華定食を比較的安価な価格で提供し、市民の好評を得ている。統一されたメニューに清潔な店内環境は、サラリーマンやOLにも人気がある。蒸し料理を特徴に、80秒で客の手元に料理が届くというのがモットーだ。1994年に広東省に登場し、今や中国で最も規模の大きい中華料理系のファースフードだ。現在、ピザハットやKFCでおなじみの百勝集団も「東方既白」などのブランドで中華料理系ファーストフードを展開しているが、これよりも遙か以前に勢力を伸ばしていた。

 2008年の「真功夫」でのご飯類の売り上げは、5000万人分を突破し、2007年度と比較しても30%以上の増加となった。さらに、2009年度には100150店舗の拡大を計画しており、金融危機の今こそ、チャンスと見ているようだ。今後中国国内で8001000店舗への拡大も視野に入れているという。

 

 2008年の飲食産業の生産値は15390億元で、18年連続の2桁成長となる中、このような大衆向けのレストランの売り上げは業界全体の三分の一を占めるまでに増加している。金融危機の影響で、今後はこの割合が増えるものと予想されている。

 

 香港のファーストフードチェーンである「大快活」も、2年以内に広東省への店舗数40への拡大を計画しているほか、「大家楽」も2013年までに250店舗への拡大を打ち出した。 もちろん、こうした相次ぐ進出により、今後3年間は中国のファーストフード業界は未曾有の競争にさらされることは確実視されている。2008年後半からマクドナルドやKFCが相次いで価格競争に乗り出しているのもその現れと言えよう。(20081月記 1,061字)筆者ブログ:「我が愛しの上海へ」 

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