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ログイン2015年4月28日
今、アジア市場、特にASEAN市場で売れる3つの商品とはなんだろうか。
アジアの多くの流通関係社、小売関係者と話しをする中、行き着いた商品が3つある。それは、『ホワイトニング関連』、『ダイエット関連』、そして『育毛関連』の商品だ。
まず、最初のホワイトニング関連の商品だが、アジアの中でも特に東南アジアやインドでは、若者を中心に白い肌への憧れが強い。勿論、中国や韓国、そして日本のような黄色人種の国でも美白の意識は女性を中心に非常に強いが、東南アジアやインドでは、男性であっても白い肌への憧れが強いのだ。要は、東南アジアやインドであれば、性別を問わず美白に対するニーズが強いということだ。これは単純に市場の大きさが倍になることを意味する。
これらの地域では、現地の映画スターや有名人は、男性であっても肌の色が比較的白めの人が多い。CMで使われる有名人などは、決まって白い肌の現地人である。また、ホワイトカラーや高所得者の肌の色も比較的白であるため、白い肌への憧れが強いのだ。
既に欧米メジャーはこれら市場をターゲットにホワイトニング効果を強調したスキンケア商品を多数販売しているが、日系の姿はまだまばらだ。市場占有率も粗無いに等しい。
次にダイエット関連商品だが、一部、インドのようにまだ太っていることが裕福の象徴として好まれる国もあるが、見た目的にも、健康の観点でも、肥満体型への悩みは万国共通だ。特に昨今のアジア市場は経済成長に伴い、食の欧米化が進み、肥満体型への悩みが増加している。アジアの中でも経済成長率が5%前後ある国であれば、欧米のファストフードは既に現地で根付いている。今後の経済成長を考慮すれば、市場は益々拡大するだろう。
最後に育毛関連商品であるが、薄毛も万国共通の悩みである。確かに欧米と比較した場合、アジアの薄毛率は低い。欧米の薄毛率が40%前後あるのに対して、アジアは、23%程度に収まっている(アデランス調査)。しかし、欧米のように薄毛でも違和感のない輪郭や、10人の内4人も薄毛がいれば諦めもつくが、薄毛の比率が低ければ、それだけ抵抗は強いのも事実だ。裕福になった今、アジアでは薄毛へのケアニーズは増している。
日本には大企業だけでなく、多くの中堅ホワイトニング、ダイエット、育毛関連企業が存在する。彼らの多くは国内市場に限定された展開に留まっているが、アジアでのポテンシャルは非常に高い。マーケティング・ミックスでいうところの、『プライス(価格)』と『チャネル(流通)』次第では、アジアで大きな成功を収められるだろう。これら企業の今後のグローバル化に大いに期待したい。
(執筆日:2014年4月15日)
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