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ログイン2012年7月2日
日本と中国では『好きな有名人ランキング』にいくつかの大きな違いが存在する。弊社が北京、上海、広州で約1万人を対象にした調査では、次のような結果となった。
[中国好きな有名人ランキング]
1位ジャッキー・チェン(俳優)
2位アンディ・ラウ(俳優)
3位周恩来(政治家)
4位毛沢東(中国初代国家主席)
5位李白(中国盛唐の詩人)
6位ジェイ・チョウ(歌手)
7位魯訊(文学家・思想家)
8位ジェット・リー(俳優)
9位ベートーヴェン(作曲家)
10位フェイ・ウォン(歌手)
日本で同じランキングを取ると、1位~10位までは必ずアイドルやお笑い芸人といった、その時点で流行っている芸能人が中心となる。1~2割の割合でその時点で話題のスポーツ選手がランクインすることもある。しかし、政治家が入ることはまずない。今でこそ少なくなったが、北京オリンピック前までは、車のバックミラーに毛沢東や周恩来の写真の付いた飾りをぶら下げていたドライバーが多くいた。
また、詩人や思想家、作曲家といった芸能人以外の有名人が入っているのも日本とは大きく異なる。
そして俳優や歌手は大御所が多い。ジャッキー・チェンにしろ、アンディ・ラウにしろ、流行廃りに影響を受けない業界の重鎮ばかりだ。今、流行しているアイドルよりも、不動の大御所に人気が集まる。
ランキングを更に掘り下げるとアリババのジャック・マーCEOや、バイドゥーのロビン・リーCEOといった企業家も多く見られる。昨今、中国ではIT企業を中心に米国ナスダックや香港市場へ上場し、巨万の富を得る大富豪が目立っている。日本は、資本主義でありながら、お金を儲けることに曲がった見方をする人が少なくない。ビジネスにおける成功は賞賛されても、それを金銭価値や個人資産といった計りにかけたとたん、マイナスなイメージが充満する。しかし、中国ではそれは“好きな有名人“へと変わる。
これらランクインした全ての有名人には共通点が見られる。彼らは全て各業界の一過性ではない、絶対なる『成功者』だということだ。中国は、成功者への賞賛や憧れが非常に強い市場であるのが特徴だ。
たかだか好きな有名人ランキングでもこれだけ日本とは大きくことなる。中国市場を獲得する上で、日本の消費者の常識を持ち込めないのは言う迄もない。
(2011年2月)
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