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ログイン2012年8月6日
米国の2,850万人に続き、日本のゴルフ人口は950万人で世界第2位である。米国や日本と比較するとまだまだ市場規模は小さい中国であるが、昨今、その中国のゴルフ市場の成長が著しい。
現在日本には2,600程度のゴルフ場が存在する。対して、中国は未だ400程度に留まっている。しかし、2015年までに700ヶ所程度にまで増加するだろう。少なくとも年間50以上のゴルフ場が新設されることになる。
中国におけるゴルフ場の発展は1980年代前半から始まった。当時は経済的な貧しさなどからゴルフ人口は極僅かで、政府高官や外国人が中心であった。ゴルフ上の数も中国全土において僅か16カ所しか存在しなかった。それが1990年代後半から2000年代前半で150ヶ所程度にまで増加し、2009年末には350カ所まで増加した。現在では、400カ所程度のゴルフ場が存在する。
最も多いのは香港からのプレイヤーも見込める広東省がトップで約70カ所。続いて、北京市の約55カ所。以降は山東省、江蘇省、海南省、上海市と続く。エリアによっての利用者にも特徴がある。例えば、北京は政府高官が多い。その他、現地経営者やホワイトカラー層、そして外国人が中心である。上海は、日本人、韓国人、そして現地ホワイトカラーや経営者層が中心である。広東省は、香港人、マカオ人、台湾人、韓国人、日本人と、圧倒的に外国人比率が高い。
また、世界最大のゴルフ場は、広東省シンセン市にある“ミッション・ヒルズ”である。全12コース、216ホールを誇る。コースのデザインにはタイガーウッズやビジェイ・シンなど、世界の一流プレイヤー12名がデザインした。中国で初のWGCが開催された場所としても有名である。
中国のゴルフ人口は現在約100万人。内、年に8回以上プレーをするコア人口は30万人程度だ。3分1は外国人であることを考えると、純粋な中国人のコア人口は20万人程度だろう。しかしここ数年、ゴルフ人口は年率20%程度のスピードで伸びており、中国人比率も上がっている。
ゴルフ用品メーカーを見てみると、キャロウェイ(米国)、テーラーメイド(米国)、タイトリスト(米国)、スリクソン(日本)、ブリヂストン(日本)、本間ゴルフ(日本)、ヨネックス(日本)などのメジャープレイヤーは既に出揃っている。中国への輸出で商品は販売しているし、多くが現地拠点を持って展開している。
この市場は珍しく中国メーカーが存在しないが、マーライオン・ホールディングス(中国)の本間ゴルフへの資本参加が2010年世間を騒がせた。
ゴルフはビジネスマンのスポーツというイメージが強い。従って、中国の経済成長に伴い、ゴルフ市場が拡大するのは自然な流れである。日本市場を抜くのにそう時間は要さないだろう。5年後の市場を見据えて、今から準備することが重要である。
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