こんにちわ、ゲストさん
ログイン2004年9月19日
今度は日本滞在が3カ月と少し短めだったSさんに登場してもらいましょう。
「皆長い間同じ仕事をやり続けますが、これは、中国人の目には、かなり味気ないものに映ります」という文章が、少し気になりませんか?
Sさん―(1)
今年、私は日本で三カ月仕事をしましたが、日本人の仕事への取り組み方と仕事のやり方は、私にとって大変に印象的でした。
以前、他人からは、日本人がいかに仕事を大切に思っているか、規則を良く守るかということを聞かされていましたが、実際に仕事をしてみて、その感がより一層深まりました。
まず、全体的な社会環境から言えば、日本社会はかなり統制の取れた社会であり、毎日の通勤も、大部分の日本人は電車通勤をしているのですが、ピーク時でさえも、整列を心がけ、押し合いへし合いの状況を目にすることはほとんどありません。
まさにこの日本社会においては誰もが規則を遵守するということが、日本企業の企業文化を欧米のそれとは異なったものにしているのかも知れませんが、日本企業のやり方は、慎重に一歩ずつ歩むという着実なもので、勤務中は皆自分の仕事を真面目にやり、会社の電話で私用電話をかける者などいません。
他の日本の会社はいざ知らず、少なくともこの会社では、そういう光景を目にすることはあり得ません。
このようなことは、中国の企業においては、まず考えられないことです。
日本の会社では、各人の仕事が細分化、専門化されているためか、皆長い間同じ仕事をやり続けますが、これは、中国人の目には、かなり味気ないものに映ります。
もしかしたら、これが中国人社員の日系企業における流動性が高い理由かも知れませんし、これこそが、日本文化と中国文化の違いであるかも知れません。
日本人は、何事においても、決まり事に従って物事を進めます。我々は、このことが、日本企業は欧米企業と違って創造性に欠ける原因だと見がちですが、確かに創造性なしには企業の発展はあり得ないにしても、製品の品質が確かであることの方が、企業にとってはもっと重要であると思います。
日本製の電気製品の高い信頼性と、このこと−−すなわち「日本人は、決まり事に従って物事を進めること」とは多いに関係があると思います。
(2004年7月記・753字)
心弦社代表 田中則明
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