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ログイン2006年12月25日
告発状を読んだ董事長の次の感想は、「内容的に余りにも重複が多い」でした。董事長によれば、読後に頭の中を整理して何が書いてあったのかを思い出す段になると、この告発状の作者の気持ちとか、「社員に悪い影響を与えた」「人材流失を招いた」位しか浮かんでこないというのです。
告発状を読んだ董事長の次の感想は、「内容的に余りにも重複が多い」でした。
董事長によれば、読後に頭の中を整理して何が書いてあったのかを思い出す段になると、この告発状の作者の気持ちとか、「社員に悪い影響を与えた」「人材流失を招いた」位しか浮かんでこないというのです。
繰り返しが余りに多いため、何が何だか分からなくなってしまっている、何が最も重要なのか、何を最も訴えたかったのかが、かすんでしまっていると言うのです。
確かに、『二十大罪状』と銘打った手前、何としても二十の罪状を挙げなければならないとした節が見られます。その結果、最初の方は、ほぼ時系列的に書かれていますが、後半になると、前半部分の単なる繰り返し、或いは、まとめみたいな感じになってしまっています。
社員の志をいかに多としたとしても、やはり、読む者の側に立った書き方をすべきであったと言えます。また、ビジネスの社会にお互い身を置いているのですから、「効率」に関して全く配慮がなされていないというのは、経営者から見れば、落第と言わざるを得ません。手紙の書き方一つを見ただけで、その社員の普段の業務遂行能力は見抜かれてしまうものです。
もう一回、この告発状を仔細に読んでみると、内容的には次のように要約できることが分かります。
「A総経理では、何故 ダメか?」
Ⅰ.A総経理の会社トップとしての資質に欠ける点
人間性:①利己的である。
②他人に対する思いやりが欠如している。
能力 :①管理能力が欠如している。
②業務能力が欠如している。
Ⅱ.A総経理の行動が招いた悪影響
対社内:①人材の流失を招いた。
②社員のやる気を低下させた。
③顧客を失った。
④会社の損失を招いた。
対社外:①会社の社会的評判を落した。
②訴訟を起された。
③役所の改善指導を受けた。
会社の経営者であれば、どこの会社であっても、社員の頭の中がこの位整理されていることを期待しているでしょう、いや、要求しているでしょう。もし、この告発状が、このような形で、理路整然と書かれていたら、その効果はかなり違ったものとなったに違いありません。
それにつけても、この告発状は「・・・・何故ダメか?」を単に報告したに過ぎないものに終わってしまっている、即ち、会社の経営者に何をして欲しいのかについて、一言も触れていないというのは、致命的欠陥です。「・・・・・・して欲しい!! なぜなら・・・・・だから。」という文言は必ず、どこかに入れておくべきでした。 (2006年12月記・1040字)
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