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ログイン2014年10月16日
日本でテレビを見ていると、季節を問わずビール会社のCMを目にしない事はない。夏には夏の、冬には冬の、秋には秋のビールがある。各社共に多くのブランドでビールを販売している。キレ、コク、のどごし、日本のビールは世界一美味しいと言う人も少なくないだろう。
しかし、ふと視野を世界に広げると、日本企業のビール生産量は、世界ランキング上位10社には入っていない。バドワイザーで有名な、1位のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)の年間生産量は、3,588万kl。一方、国内トップのアサヒは世界13位で、その年間生産量は、212万klと足下にも及ばない。国内2位のキリンも世界では14位、年間生産量は203万klだ。サントリーとサッポロに至っては、サントリーが世界37位で75万kl。サッポロは、世界40位で65万klである。
先進国のビール消費量は年々減少しており、日本においても例外ではない。一方で、アジアの消費量は拡大の一途を辿り、中でも中国のビール消費量は前年比2桁の伸びを見せている。表の通り世界ランキングでも、上位10社中、3社が中国企業だ。日本メーカーにおいても、アサヒやキリンは、1990年代中盤前後から、本気度合は別にして中国へ進出している。
国別のビール生産量を見てみても、既に世界最大のビール生産国は中国で、48,990万klを誇る。続いて、2位の米国22,547万kl、3位ブラジルの13,200万kl、4位ロシア9,800万kl、5位ドイツ9,555万klと続く。
日本メーカーも、人口減少と少子高齢化に突入している日本市場が縮小傾向にある以上、海外への販路開拓は更に加速させなければならない。また、世界ランキングトップ10社とこれだけ大きな差がある以上、M&Aを含めたダイナミックな海外展開が必要になるだろう。
アサヒやキリンは、一部海外ビール会社の買収等を積極的に進めており、今後の日本企業のグローバル市場における健闘が楽しみである。
順位 | 社名 | 国 | 生産量 |
1位 | アンハイザー・ブッシュ・インベブ | ベルギー | 3,588万kl |
2位 | SABミラー | イギリス | 1,785万kl |
3位 | ハイネケン・ホールディング | オランダ | 1,646万kl |
4位 | カールスバーグ・グループ | デンマーク | 1,187万kl |
5位 | 華潤創業 | 中国& | 1,033万kl |
6位 | 青島ビール・グループ | 中国 | 728万kl |
7位 | グルポ・モデロ | メキシコ | 551万kl |
8位 | 燕京ビール | 中国 | 550万kl |
9位 | モルソン・クアーズ | 米国/カナダ | 484万kl |
10位 | BGI/グループ・カステル | フランス | 247万kl |
出所:The Barth-Haas Group 2011年度のデータを元にスパイダーにて作成
(執筆日:2014年1月7日)
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