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【コラム】中国現場体験記(42) 遼寧省大連から北朝鮮国境線の街・丹東への道

中国ビジネスレポート コラム
奥北 秀嗣

奥北 秀嗣

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2012年3月14日

(1)出発の地・遼寧省大連
丹東へは、大連を基点として、車で向かうことになりました。4時間近い道のりです。

大連名物といえば、新鮮な魚介類です。内陸部の北京などでは、中国系の店で刺身を食べる事自体がチャレンジですが(下痢程度で済めば良い、という覚悟が必要)、海に面する大連では安心して注文することができます。このとき筆者が訪れたのは、高級店のひとつ「万宝海鮮舫」でした。男性二人で飲んで食べて、一人500元(日本円で6,000円)でした。店の内装は中国人好みのど派手な金ぴか。ぱっと見は最高級店ながら、実際はそうではない店が中国には多くありますが、「万宝海鮮舫」は本物でした。中国では、日本のように内装の細やかさはないものの、派手好きの中国人の気持ちを盛り上げる金ぴかな店は多くあります。

万宝海鮮舫での注文方法は、生簀に入っている魚介類の中から、好きな海産物を客自身が選び、自分好みの調理方法を指定するというものです。筆者は、日本でも食べたことがないような、すっぽん鍋(すっぽんの卵、内臓は白酒に入れて飲む)、ヒラメの活き造りなどを頼みました。サービスも北京式のすれたサービスと違って、天国にいるような気にさせる、完璧なものでした(日本と同レベルかも知れないが、中国においては天国のレベル)。

正直なところ、北京の食事事情はあまりよくなく、材料も新鮮でないものが多いです。たとえば、北京で食べる新疆ウイグル料理は臭い物が多かったため、ウイグル料理とはそういうものかと思っていました。しかし、新疆ウイグル自治区に行ったとき、北京でのウイグル料理は単に材料が新鮮ではなかったから不味かったという事が判明しました(現地で食べる料理は北京とは別物であった)。北京は内陸部であり、輸送インフラの状態も悪いためでしょうか。。

もちろん、北京でも高級店は違います。日本人経営の最高級寿司店などに行くと分かるのですが、客に日本人はあまりいません。日本人の友人が帰国するため、送別会を開催したときも周りの多くは中国人でした(本人がなぜかこの最高級寿司店を希望。北京料理=北京ダックはもう食べたくない由であった。北京ダックも本当は山東省料理らしいが・・・)。北京の欧米人街、三里屯にある高級寿司店の客も、我々以外は中国人ばかりということもありました。高級バーも同様です。隣のテーブルでは、中国人の大学生カップルがデート中(こんな額の支払いをできる大学生は、中国の所得水準からするとすごい)。このように、日本人が高いと敬遠する店でも、中国人の客であふれているのです。

余談ですが、中国の都市では日本では見たこともないような最高級車が多く走っています。ベンツやBMWなど普通に走っています。カウンタック、ランボルギーニ、ポルシェなども走っています。どんな人が運転しているのかとのぞくと、大学生のような年齢の中国人が運転していることが頻繁にあります。

(2)遼寧省丹東
ⅰ.近い
「遼寧省丹東市」、多くの日本人にとって、この地名を耳にするのは、北朝鮮の政府首脳が列車を利用して中国に行った、というニュースに触れるときだと思います。北朝鮮からの列車が最初に入る街が、北朝鮮との国境線を流れる川・鴨緑江を渡ったところにある丹東なのです。

それは、筆者にとって、初めて北朝鮮の地を目の当たりにした経験でした。想像の中では、北朝鮮はもっと遠くにあるはずでした。しかし、鴨緑江の川幅はそれほど広くなく、対岸から眺めた北朝鮮は、ほんの目の前にありました。
中国側である丹東と北朝鮮側である新義州との間に「架かっていた」鴨緑江断橋を歩きました。「断橋」という名からも分かる通り、現在は新義州までは通じていません。朝鮮戦争時にアメリカ軍の爆撃にあい、途中から崩壊したからです。現在では崩壊した橋先が北朝鮮を眺める観光地として利用されています。周りでは北朝鮮紙幣などがおみやげ物として売られていました。

橋の先まで行った私はその後、船乗り場から中国人たちと一緒に船に乗りました。この船は、北朝鮮を船の上から見学して戻ってくるというものでした。周りの中国人たちが大きな声で、「お~い」と叫ぶと、作業員姿の北朝鮮人が「お~い」と返してきました。

船の上から中国側を振り返ると高層ビルが立ち並ぶ丹東市です。北朝鮮側を見ると、壊れかけの観覧車が目につく程度で貧富の差は明白でした。ただし、実は丹東も川に沿って高層ビルを北朝鮮に向けて建てているだけで、その高層ビルの裏側は中国の貧乏な街並みが広がっているのでした。


※吉林省琿春・防川の展望台から見る中国・北朝鮮・ロシア3カ国の国境線
橋の右側が北朝鮮、左側がロシア

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