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中国で経験した4回目のコロナワクチンは吸入式

中国ビジネスレポート コラム
奥北 秀嗣

奥北 秀嗣

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2022年12月26日

2022年12月19日、筆者は周囲の中国人に先駆けて、中国での4回目の新型コロナウイルスワクチン接種=2回目のブースター接種をしました。今までの3回の接種は注射式でしたが、今回は吸入式のワクチンを試してみました。
中国で受けた吸入式ワクチン接種の経験を紹介します。

1.中国での4回目の新型コロナワクチン接種=2回目のブースター接種

過去3回は北京科興(シノパック)製のワクチン接種でした。1回目のワクチン接種は2021年4月、2回目は同年5月、3回目は同年11月であり、2022年12月に入って既に3回目の接種より1年以上が経過していました。
日本のインフルエンザ予防接種も効力は6か月と聞いていたため、中国の新型コロナウイルスワクチンの効力は既にないような気がしていました。しかも、突然今までの厳格なゼロコロナ政策がウィズコロナ政策に180度転換されたことから、周囲にも陽性者が急増している状況にありました。それ以前は、いくら聞いても筆者が居住する浙江省の都市では4回目のワクチンは開始していなかったり、開始していても60歳以上の人などを対象にしたものでした。

2022年12月15日金曜日になり、突然会社の運転手が言ってきました。

運転手:「4回目のコロナワクチン接種=2回目のブースター接種の予約ができるようになった。いつ行く?」
筆者:「ワクチンの種類は?」
運転手:「北京科興(シノパック)製の注射か、安徽智飛製の注射か、康希諾(カンシノ・バイオロジクス)製の吸入式」

北京科興(シノパック)製と安徽智飛製の注射は効力が薄いと、以前より周囲の中国人や中国ニュースで見知っていたため、康希諾(カンシノ・バイオロジクス)製の吸入式を試してみることにしました。

2.吸入式のワクチン

2022年12月19日月曜日、予約していたワクチン接種のため、近辺の保健所を訪れました。1回目や2回目のワクチン接種の時とは異なり、人はほとんどおらず、ガラガラの状況でした。しかし、周囲に陽性者が日に日に増加していたことから、さっさと4回目の接種を終えたい気がありました。まずは看護士のところで本人確認などの登録を行いました。

看護師:「あなたは陽性になったことはありますか?」
筆者:「ないですが、それを聞く趣旨は?」
看護師:「陽性になったことがあるならワクチン1回にカウントするから、今回受けなくてもよいから。」

希望ワクチンの種類を確認され、隣の部屋での接種となりました。
見ていると、錠剤のようなものを取り出し、透明プラスチック製のコップに入れ、それを機械に設置していました。徐々に水蒸気のような白い煙がコップの中に充満しました。スターバックスの持ち帰り容器のようなコップに蓋がされました。筆者は、保健所に行く前から、どうやって吸入するか戸惑わないように事前調査していました。まずは肺にある空気を吐き出し、それから蓋を取り一気に口から吸いこみます。その後5秒間以上息を吐き出さないように我慢すれば終了となっていました。

コップが渡されました。容器が安直なためか、吸う前に蓋が取れ慌てて蓋をし直しました。息を吐き出し、蓋を取り一気に吸入、その後5秒間息を止め終了しました。ほのかに甘い香りがすると聞いていたものの、筆者は何も感じませんでした。同時に吸入した運転手にも聞いてみましたが、同様の感想でした。

筆者:「何の感覚もないがこれで良いのだろうか?」
運転手:「こんなことなら注射の方が良かったかも・・・」

翌日、運転手が言ってきました。

運転手:「昨日の晩は大丈夫だった?」
筆者:「何の問題もなかったけど?」
運転手:「私は夜中に副作用だと思うが熱が出て、2時間おきに起きた。朝方になってようやく熱が下がった。これを見るにやはり効力はありそうだ」

後で日本人の知人から以下の連絡がありました。

知人:「この吸入式は効力が強すぎるから、上海市の外国人向け病院の医師からは勧めないと言われた。それに対して、日本政府は吸入式1回で2回相当と認めるらしいから、日本一時帰国時の便宜のために、吸入式1回、注射1回をやれば合計3回カウントとなるから接種を検討している。体調はどう?」
筆者:「・・・」

以上

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