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労災保険Q&A

中国ビジネスレポート 労務・人材
王 倩

王 倩

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2014年12月23日

労災保険未加入の場合、どのような法的リスクがありますか?

『労災保険条例』の規定によれば、会社が労災保険に加入していない場合、労災保険待遇に照らし合わせてみると、従業員に医療費用、宿泊費用など本来なら社会保険が負担する費用を、会社側が支払うこととなります。会社は、労災発生後、当該従業員が労働能力検定を受け、その身体障害の程度により一時障害補助金、障害手当てなどを支払うこともありえます。

団体意外保険は労災にとってかわることができますか?

団体意外保険は生命保険にあたり、被保険者は従業員本人であり、会社が従業員に与える一種の福利厚生と見なされます。労災発生後、会社が労災保険に参加していなかった場合、従業員は団体意外保険会社から保険金を受けた後でも、会社に対して労災保険の待遇と照らし合わせて諸費用の支払いを請求することができます。従い、団体意外保険に加入することで会社の労災リスクを完全に回避出来るという保証はありません。

給料の虚偽申告によって、保険金が低くなってしまった場合、会社にその差額を補填する義務はありますか?

従業員が受ける保険待遇は納付基準とされる給料が関係してくるので、もし会社が給料を低く申告した場合、保険待遇もそれによって引き下げられてしまうこととなります。2011年改正後の『労災保険条例』からは、給料の虚偽申告行為に対するペナルティーが削除されました。しかし、各地の裁判例からみると、一部の地域では、会社の虚偽申告が従業員に客観的な損失をもたらしたことから、それなりの賠償責任を負わなければならないものとして、会社側に差額分の補填義務を課しています。

以上

王倩弁護士チーム

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