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組織老化の錆を落とす…錆の落とし方 続⑦

中国ビジネスレポート コラム
小島 庄司

小島 庄司

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2021年3月18日

共通四課題のうちでも、対応が一番難しいのは組織老化だと思います。他の課題は仕組みの確立や外部のプロの活用で、ある程度対処できる部分もありますが、組織老化の錆は、注意深くメンテナンスし続けないといけません。手を止めたところから錆・腐食が始まります。

さて、「組織老化の錆」の錆の落とし方編、今回が最後です。

アジア現法の共通四課題(人と組織)
□経営の一貫性の谷:短任期で継承できず
□誤った現地化の闇:ブラックボックス化
□組織老化の錆:守旧化し挑戦や活力を喪失
□意思疎通の壁:相互理解を妨げる三要因

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●組織老化の進行度合い
①まだほとんど錆がない
②錆びているが落とせば大丈夫
③一部腐食が進行している
④全面的に腐食が進行している
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前回挙げた通り、老化の進行度合い①「まだほとんど錆がない」のポイントは、こまめに磨いたり、防腐剤を塗布したりすること。こまめに磨くとは、懲戒処分しなくても済む段階で芽を摘む(錆を磨き取る)ことでした。

もう一つの、防腐剤を塗布するとは、「罪を作らせない環境」を整えることです。罪を作らせない環境については、これまでも何度か言及したと思いますが、「問題行動を起こせない」、「問題が問題として捉えられる」、「問題行動が高くつく(損する)」などが押さえられている環境です。抑止・牽制措置によって、錆の発生を予防するわけです。

では、どんな措置を取ればいいのか。過去にも解説しましたので、本稿では逆に、「罪を作らせてしまう環境」とはどんな環境なのかから考えてみましょう。

■経営管理者が罪を作らせてしまう環境

・社員への関心・観察が弱い(目が外に)
・規律管理が経営者の仕事だと思っていない
・些細なことだし、と見逃してしまう
・実務を管理者や社員に任せっぱなし
・自分の印鑑を社員も保有または使用可能
・内容を精査せずサインや押印している
・実務実態を外部の目で検証していない
・口頭注意するだけで終わってしまう
・どんな対応をすればいいか分からない
・心情やいろいろな懸念から処分できない

つまり、経営者が以下のどれか、または全部に該当すると罪を作らせる環境になります。

・問題行動を見逃す重大性が分かっていない
・問題にどう対処すればいいか分からない
・有効な措置や仕組みが分からない
・分かっていても実施できる体制がない

ここから罪を作らせない環境の整え方を考えてみましょう。まず、「問題行動を見逃すことの重大性」については、この連載でも散々強調しましたし、皆さんもうご存じのはず。残りの「問題の対処の仕方が分からない」、「有効な仕組みの作り方が分からない」、「主導できる人がいない」 の解決策はシンプル。任期のある皆さんは時間との勝負ですから、「分かっている人に相談する」、「助けてくれる人に頼む」のが手っ取り早いです。

過去に組織老化の錆と戦って成果を挙げた社内の先達、社内組織の活力を保っている現地の経営者仲間、この領域に長けている顧問弁護士や専門家。もし、どれも難しかったり、うまくいかなかったりしたら、私に相談してください。オンラインでお話を伺います。一緒にコーヒーでも飲みながら作戦を考えましょう。

さて、これで「組織老化の錆の落とし方」は、計八回を使って書きました。時間と言葉を重ねた理由は二つあります。よほど注意して努力と工夫を重ねない限り、どの会社でも起こる問題だからであり、深刻化すると撤退も視野に入るような影響があるからです。

組織老化の問題は、時間が経つほど深刻化していくわけですから、皆さんにとっていま以上によい着手タイミングはありません。いまがベストです。組織の錆を落とし、本来の活力と機能が発揮できるように磨き上げていってください。

 

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