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中国での2回のコロナウイルス予防接種体験記

中国ビジネスレポート コラム
奥北 秀嗣

奥北 秀嗣

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2021年5月13日

筆者は2021年4月1日に中国浙江省にてコロナウイルス予防接種の1回目を打ちました。2回目の接種は2021年5月9日に完了しました。中国では外国人となる筆者が中国において経験した2回に渡るコロナウイルス予防接種体験をご紹介します。

1.予約
筆者は今後の日本一時帰国の可能性等も考え、早急に中国製のコロナ予防接種を打ちたいと考えていました。日本に一時帰国した際の最大の問題点は、中国に戻って来たときの集中隔離だからです。浙江省の隔離は2021年5月11日現在、上海の空港に戻って来た場合、上海市で3日間と浙江省で11日間の集中隔離、自宅隔離7日間(自宅がない場合には任意のホテル)の合計21日間もの期間が必要となっています。

中国でも医療関係者・政府関係者・学校関係者等が優先接種となり、外国人の順番はなかなか回って来そうにありませんでした。筆者は会社管轄の経済開発区政府、会社所在地の社区、自宅所在地の社区でのコロナ予防接種の予約登録し順番待ちをしていました。中国では一部の外国人が医療関係者等のコネ(中国語では「関係」)を利用して2月には既に予防接種を2回接種済みという事例もあることを耳にしていました。筆者は素直に3か所の予約の内、一番早く順番が回ってくるところで接種しようと順番待ちをしていたのですが、会社所在地の社区での順番が一番早く回って来ました。3月30日に連絡を受け、明後日4月1日に地域の保健所のような場所に1回目の接種に来るように連絡がありました。

2.1回目接種の当日(4月1日)
筆者は混雑を懸念し、予約は朝一である午前8時に入れていました。当日は筆者の会社の運転手と共に午前7時30分過ぎには当該保健所に到着しました。既に行列となっており、筆者は14番目でした。身分証明書・パスポートの持参が要求されていました。
運転手:「私も予防接種を打てるだろうか?」
筆者:「予約しているの?」
運転手:「していない・・・」
運転手は筆者達が並んだ後にもひっきりなしに行列に並ぶ中国人(筆者以外は全員中国人の模様)に聞き始めました。
運転手:「皆さんは予約しているの?」
周囲の中国人集団:「予約している」
運転手:「・・・」
それでもわが運転手はめげずに筆者と一緒に列に並び続けました。ちゃっかりとコロナウイルス予防接種状況同意書も受け取り、記載の上、記載していました。
運転手:「予約なくて打てるかどうか分からないが、チャレンジしてみる」
筆者の順番が回ってきて、医師による簡単な問診がありました。
運転手:「予約がないのですが、予防接種は打てますか?」
医師:「身分証明書があれば良いですよ」

あっさりとわが運転手の「チャレンジ」は成功しました。その後、看護師による予防接種証明作成のための事前情報徴取もクリアーしました。それからようやくいくつか用意された別室の一つに入り、予防接種を受けることになりました。パソコン画面に筆者の記録が出てきて、画面にサインをしてから予防接種を受けることができました。コロナウイルス予防接種自体は筆者が毎年打っているインフルエンザ予防接種とほぼ同様のものでした。さらにその後、控室で30分間待機し、副作用等が出ないかを観察した上で、名前が呼ばれ1回目の予防接種証明書を受け取ることがでました。その証明書には2回目の予約日が書いてありました。5月9日とのことでした。
筆者の心の中:「2回目までの間隔は14日から28日までのはずがいつの間にか長くなっている・・・」
安徽省製のコロナワクチンの場合、3回の接種が必要なため、筆者が接種した北京科興(シノバック・バイオテック)は2回の接種で抗体が付くことになっていることから接種者側の便宜にはより良いように感じました。

3.2回目の接種
2021年5月9日、2回目のコロナ予防接種の日がやって来ました。既に2回目の予防接種を済ませた中国人に様子を聞くと、何の変化もなかったという人以外には、「腕が痛い」「眠くなる」「気持ち悪くなったが1日ゆっくり寝たら治った」という人がいました。筆者は2009年に中国の大学院で学生をしていた際、新型インフルエンザ予防接種を学生という身分で優先接種した時のことを考え、また浙江人よりも東北人に近い筆者の体格を考え、まあ大丈夫だろうと楽観的に考えていました。
2回目の予防接種も1回目の時同様、午前7時30分過ぎに保健所に着きました。保健所の門前には1回目の時とは異なり大量の電動スクーターが置かれ、人ごみとなっていました。今回は大勢の人がいると焦った筆者と運転手は、携帯電話に表示される健康コードのグリーンコードを係官に見せながら中へと急ぎました。既に100人以上が並んでいました。周囲を見ると1回目の人もいれば2回目の人もいるという状況でした。
すぐに周囲に溶け込む我が運転手:「あなたの予約は見たら今日ではなく11日とその紙には書いてあるのにどうして今日並んでいるの?」
周囲にいた女性:「保健所から連絡があって9-11日の予約の人間は全員9日に来るように言われたからよ」
運転手:「だからか!こんなに人がいるのは?」
しばらくすると列が崩れ前に一斉に皆が走り始めました。
運転手:「1回目の人と違って2回目の人は新規登録不要だから並ぶ必要がないらしい」
筆者達も前に行くと、前で行列を裁いていた係官が叫んでいました。
係官:「1列に並んでください。1回目も2回目も、いつが当初の予約日かも区別はありません」
周囲の人間:「今更一から並ぶことはできない。元々並んでいた列が崩れてしまった。どういう誘導をしているのか!」
冷静な係官:「割り込みは禁止です。先程並んでいた前後の人間の印象はあるでしょう。再現してください」
筆者の心の中:「そんな無茶ぶりな。さっきは結構前に並んでいて後ろに大量に人がいたのに損をした。帰りたい」
周囲で大騒ぎして起こっていた中国人たちも10分もしないうちに落ち着きを取り戻し、どういうわけかそれなりの列になりました。我々は結局いち早くもう一度一番後ろに並んだところ、元居た場所程度の一には並ぶことができました。先程運転手と仲良く話していた女性たちはちゃっかり前の方に割り込んでいました。
前向きな中国人の我が運転手:「(周囲のおじさんと意気投合しながら)思ったより早く打てるね!」
筆者の心の中:「郷に入っては郷に従えだな」
結局、最初に並んだ時から2時間で2回目のコロナ予防接種を打つことができたのでした。接種後30分現場で待機した後、証明書を受け取って帰ることができるのでした。
筆者:「接種証明書上の私の名前がフルネームにならず、途中で切れている」
運転手:「心配しないで。今日は込んでいるから明日にでも再発行してもらうから」
どこまでも中国的におおらかに行かなければならないのでした。

4.周囲の中国人の反応
筆者と筆者の会社の中国人運転手はコロナウイルス予防接種をしましたが、多くの中国人従業員の反応はまだ予防接種はしないというものでした。理由を聞くと、①副作用に不安を感じる。予防接種という習慣があまりなく、病院に行くことも極力避けたいが、加えてどんな副作用が起こるか分からない予防接種はまだ打ちたくない。周囲の人間の多くの予防接種が終了してから打ちたい。②現状では特に不要に感じる。 中国国内は現在は安定している。外国に行ったり、各地に出張する仕事をしていない限り、急いで打つ必要はない、というものでした。
地元政府担当者:「お宅の会社の従業員のコロナウイルス予防接種率は?」
筆者:「北京中央政府は強制してはいけないと言っているが?」
地元政府担当者:「強制はしておらず、強く推奨しているだけだよ・・・」

以 上

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