1. 先週の為替相場レンジ（変動範囲）

2. 先週の為替相場サマリー

❖ ユーロ安、人民元高

USD/JPY
● ドル円は横ばい。週初は147.80円から147.00円レベルへと値を下げてオープン。読売新聞より植田日銀総裁のインタビューが掲載され、早期のマイナス金利解除へ言及していたことが影響した。勢いそのままに月曜日の午後にかけて145.91円の今週安値を記録。その後はじわりと買い戻される展開が続き特段の注目イベントない中で火曜日のNY時間に147円台を回復した。明確な決定打があったわけではないが、米8月のCPI、小売、鉱工業生産など底堅い経済指標が続いたことで金曜日に一時147.99円まで上昇したのち、147.82円と週初と同水準でクローズ。
● 先週末の予想は「フラット」。2022年初からの正答率は62.5％。

EUR/USD
● ユーロは下落。1ユーロ＝1.0716ドルからスタートしたが、木曜日にECB理事会を控えて1.0730を挟んで方向感のない推移が続いた。予想の割れた理事会では追加で0.25％の利上げを実施したものの、声明文に今後の利上げ停止を示唆する内容が含まれていたこともあり、且つ最近の低調なユーロ圏経済を横目に売りを仕掛けたい勢も多く、次第にユーロは売り込まれ1.0631まで下落した。その後は週末にかけて小幅に買い戻され1.0655でクローズ。
● 先週末の予想は「フラット」。2022年初からの正答率は62.3％。

USD/CNH
● 人民元は買戻しが優勢。1ドル＝7.3612元からスタートしたが、週明けの基準値決定（東京仲値に相当）のタイミングで、為替介入が実施されたか7.30丁度レベルまで大幅にドル安、人民元高が進んだ。その後も当局の複数の元安抑制策が功を奏し金曜日の午後に7.2592までドル安、人民元高が進んだのち、7.2808でクローズ。
● 先週末の予想は「フラット」。2022年初からの正答率は65.2％。

本号は日本時間9月17日午前12時までの情報をもとに作成しています。

The FX Report, Weekly に関するお問い合わせは、株式会社トレジャリー・パートナーズにお願い申し上げます。
https://treasury-p.com/contact

ご留意事項
本レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。また本レポートは単に情報提供を目的に作成されており、その正確性を弊社及び情報提供元が保証するものではなく、また掲載された内容は経済情勢等の変化により変更されることがあります。掲載情報は利用者の責任と判断でご利用頂き、また個別の案件につきましては法律・会計・税務等の各面の専門家にご相談くださるようお願い致します。万一、利用者が当情報の利用に関して損害を被った場合、弊社及び情報提供元はその原因の如何を問わず賠償の責を負いません。