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2008年第1四半期労働争議状況(上海市)

中国ビジネスレポート 労務・人材
王 穏

王 穏

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2008年7月15日

記事概要

上海市労働仲裁機構が2008年第1四半期に受理した労働争議案件は1万1904件である。そのうち結審している案件は8,369件、同案件のうち和解で解決した数は5,833件、和解率は69.7%である。

2008年第1四半期労働争議状況(上海市)

 

 

上海市労働仲裁機構が2008年第1四半期に受理した労働争議案件は11904件である。そのうち結審している案件は8,369件、同案件のうち和解で解決した数は5,833件、和解率は69.7%である。

結審案件の内訳は、雇用会社の勝訴が1,319件(結審数に占める割合は15.8%)、労働者の勝訴は2,163件(同25.8%)、双方の一部勝訴は4,887件(同58.4%)となった。

 

 

【弁護士コメント】

1.    当所では以前、嘉定等地区の労働争議仲裁機構から関連データを得たことがあるが、どれも断片的、部分的なものであり、上述のデータが上海市労働と社会保障局が発行した正式な回答で、全面的で、権威もある。 

 

2.    上述のデータは上海市労働争議仲裁機構が2008年第1四半期に受理した案件であり、結審済み案件と処理中案件が含まれているが、裁判所での係争案件は含まれていない。上海市労働と社会保障局が上述の関連データを四半期単位で統計しており、現在第2四半期の統計データはまだ入手できない状況である。

 

3.    2008年第1四半期に受理した案件数は前年同期比約23倍増となっているものの、雇用会社と労働者の勝訴率は当初懸念されていたほどではなく10ポイントの差である。当所が得た情報と関連案件によると、上海市の仲裁機構は新「労働契約法」が労働組合の主導で制定された法律であり、その立場は労働者に偏りすぎであり、雇用会社に不利であると見ており、実施面においては双方の利益が平均的になる傾向にある。従って、労働者の勝訴率が前年同期より大きく増加していないと言えるものの、第1四半期のデータのみで断定できないので、今後も注視する必要があると認識している。(2008年7月記・1,104字)

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